加藤廣 豊かさの探求 を読む

 ブックオフ加藤廣の「豊かさの探求」を手に入れて読んだ。日本人の豊かさに対する感受性が低いことへの指摘が面白かった。70過ぎてから作家デビューをし、立て続けにあっと驚くような小説を書き、慌ただしく亡くなった。

 日本の企業はエンジニアに本質的な発明をじっくりさせようとしない。細かい付加価値をつける競争でエンジニアは疲弊させている。という箇所には納得した。

 豊かさを大事にすることは発展と相容れないかもしれないが、貧しくても愉しいことを大事にすれば決して国としてもやっていけるものであることを教えてくれる本であった。