太平洋食堂 幸徳事件に 光を当てた

 柳広司氏の「太平洋食堂」を読んだ。幸徳事件で処刑された大石誠之助を新宮市が名誉市民として名誉を回復させたことに触発されて書いた意欲作である。

 大逆事件と名付けられ、暗いテロ計画を連想させるが、実態は組織的なものは認められないものだったようである。井原市出身の森近運平もともに処刑されているが井原でも見直される動きがあるようだ。