山城巴 ブックオフで 手に入れる

 山城巴の「囚われの女たち」全10巻のうち2巻をブックオフで手に入れた。

以前、図書館で10巻を通して読んでいるのだが、思わず目にして買ってしまった。獄中で女囚たちと過ごすことで、思想犯で囚われながら、女囚たちの悲しい環境を一緒に悲しみ、人間としてともに歩んでいく姿勢は読んでいて、引き込まれてやまない。

 暗い話が多いのであるが、その人たちの無念や懸命さが伝わってきて、面白くてたまらない。それにしても、昭和の時代、放火や、子殺しなど犯した人たちの悲惨な事実をここまできれい事ではなく、伝えている小説は類を見ないのでは無いだろうかと思う。