原爆供養塔 平和公園に こんなものがあったのか

 小山田浩子さんの書評が中国新聞に載っている。毎回楽しみにして、気になる本は購入している。今回手に入れた本が、文春文庫から出されている堀川恵子さんの「原爆供養塔」である。

 平和公園に遺骨が何千も投げ込まれるように収容されており、公園に墓はそぐわないという理由で案内板が取り除かれ、誰にも分からない形に封じ込まれているというのだ。詳しい人は平和公園の土まんじゅうと称して人知れず拝んでいるそうである。

 凄まじい過去を葬り去る国であることが嘆かわしい。