小林多喜二 蟹工船を読む

 正月に蟹工船を読んだ。面白く、現代の若者に受けるのがわかる気がする。よくこれだけリアルな話が実体験も無いのに書けたものである。

 それにつけて、多喜二の拷問死による死体の検分を読んだことがあるが、下腹部は青く腫れ上がり、指の骨は折られ、吊り下げられ、たたかれなど、ひどいものだったようである。

 共産主義を恐れるあまり、先鋭的な共産主義者を上回るような行為を人はしてしまうようである。うっかり弾圧をする側にまわることのないように気をつけたい。