共通テスト 内容の違い 気になるところ

 共通テストが今日から行われている。このテスト、センターテストと形式がほとんど変わっていないため、実質同じものと見なされがちであるが、内容的には大幅な違いがある。今年度からの高校学習指導要領の大変革とも直結する。

 今までの知識重視から、学習対応力重視といえる。理科の問題を見る限り、知識を直接聞く問題はなく、問題文にメッセージが書かれ、それに応じてグラフ作成や計算などの作業をする事で解答をさせるものが主流である。問題量の多さから、じっくり考える余裕がないので、考える力と言うより手際よさが必要である。

 新課程で、プログラミングなどが入るようであるが、その流れを作り出そうとする意図なのだろうか。

 このような大変革は評価すべきものかもしれないが、国見的議論が全くなされないまま、断行されようとしていることに疑問を感じる。